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Python入門:データ型

データ型とは

データ型とは、数値や文字列などの値の種類のとを指します。Pythonでは、数値や文字列のデータ型以外のデータ型も存在します。

データ型説明
int整数(例:1 4 -8)
float小数(例:2.7 4.9)
str文字列(例:"おはよう" "Hi")
bool真偽値(例:True False)

JavaやC言語などは変数の宣言の時にデータ型を指定しますが、Pythonでは変数の宣言にデータ型を指定することはありません。
しかし、プログラムを作るうえでデータ型を意識することは必要不可欠です。

#円の半径を入力すれば面積が出力されるプログラム

r = input("半径を入力してください>>")

area = r**2*3.14

print("面積:")

print(area)

上のコードでは、円の半径の値を入力すると、円の半径の値が変数rに代入され、変数rを使って面積を求めています。

実行結果

半径を入力してください>>5

Traceback (most recent call last):

  File "C:\Users\○○○○", line 5, in <module>

    r = r**2*3.14

        ~^^~

TypeError: unsupported operand type(s) for ** or pow(): 'str' and 'int'

しかし、プログラムを実行して半径を入力した後、エラー画面が表示されます。
これは、input関数で入力した値がstr型であり、str型のままでは計算することができないことが原因です。この場合、データ型を変換する必要があります。

データ型の変換

関数名説明
int関数引数を整数に変換(小数は切り捨て)
float関数引数を小数に変換
str関数引数を文字列に変換
bool関数引数を真偽値に変換

#円の半径を入力すれば面積が出力されるプログラム改良版

r = input("半径を入力してください>>")

#str型をint型に変換

r = int(r)

area = r**2*3.14

print("面積:")

print(area)

実行結果

半径を入力してください>>5

面積:

78.5

ちゃんと実行されました。
プログラムを作るときは、変数の型を把握し適宜変換する意識を持ちましょう。

練習問題

では、これまでの内容をもとに次のプログラムを作ってみましょう!

  1. 長方形の縦と横の辺の長さを入力すると、周りの長さと面積を出力するプログラム

解答例※あくまで一例です。

(1)

height = input("長方形の縦の長さを入力してください>>")

height = int(height)

width = input("長方形の横の長さを入力してください")

width = int(width)

around = (height+width)*2

area = height*width

around = str(around)

area = str(area)

print("周りの長さ:"+around)

print("面積:"+area)

実行結果

長方形の縦の長さを入力してください>>8

長方形の横の長さを入力してください>>9

周りの長さ:34

面積:72

最後に

この記事では、Pythonでのデータ型の扱い方について解説しました。
もっとPythonを学びたい!という方はこちらの記事でPythonの基本的な構文を学習することが出来ますのでぜひ立ち寄ってみてください!

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