Python入門：エスケープシーケンスとヒアドキュメント
エスケープシーケンスの書き方
文字列リテラルの中に"（ダブルクォーテーション）や'（シングルクォーテーション）を入れようとするとき、少し特殊な記述方法を用います。
これらの文字を使うときは、円マークまたはバックスラッシュを先頭に入れて記述します。このような特殊記号をエスケープシーケンスと言います。
※バックスラッシュか円マークかはPCの環境によって異なります。
print("ダブルクォーテーション（\"）を記述")
ダブルクォーテーション（"）を記述
エスケープシーケンスは、ダブルクォーテーションなどの表示だけでなく、改行やtab文字を入れるときにも使われます。
| エスケープシーケンス | 表示内容 |
|---|---|
| \' | '（シングルクォート） |
| \" | "（ダブルクォート） |
| \n | 改行 |
| \t | タブ文字 |
| \\ | 円マーク(バックスラッシュ) |
使用例:改行
print("改行\nする")
改行
する
print("Tab文字\tを入れる")
Tab文字を 入れる
print("\\\\\\")
\\\
ヒアドキュメント
エスケープシーケンスを使う方法を説明しましたが、いちいち円マーク(バックスラッシュ)を入れるのが面倒だし見にくいと思う方は、ヒアドキュメントを使ってみてください。
ヒアドキュメントを使うと文章をそのまま出力することができます。
ヒアドキュメントの書き方
print(""" 文章 """)
ヒアドキュメントは、ダブルクォーテーション（シングルクォーテーション）を３つ並べたもので囲います。
使用例:ダブルクオーテーションprint("""ダブルクオーテーション"を記述""")
ダブルクオーテーション"を記述
print("""本文を
そのまま
改行""")
本文を
そのまま
改行
print("""円マーク\を記述""")
円マーク\を記述
文章をそのままコピーアンドペーストするときはヒアドキュメントのほうが使いやすいでしょう。
最後に
この記事ではエスケープシークエンスとヒアドキュメントについて説明しました。これらを使い、より見やすいプログラムを書いていきましょう！
もっとPythonを学びたい！という方はこちらの記事でPythonの基本的な構文を学習することが出来ますのでぜひ立ち寄ってみてください！