Python入門:組み込み関数 - ARMtech
組み込み関数
Pythonでは、あらかじめ用意されている関数があります。これらの関数は組み込み関数と呼ばれており、Pythonの中ではいつでも使うことができます。
Pythonでよく使う組み込み関数として、出力を行うprint関数や入力を行うinput関数が挙げられます。
var = input("入力>>") #input関数で入力
print(var) #print関数で出力#print関数で出力
他にも、Pythonには、多くの組み込み関数が存在します。ここでは、よく使われる組み込み関数を紹介します。
・abs関数
abs関数は、引数の絶対値を返す関数です。
a=abs(80)
b=abs(-30)
print(a,b)
80 30
・bool関数
bool関数は引数をもとに真偽値を生成する関数です。
a=bool(3<4)
b=bool(3)
c=bool(0) #数値は0の場合のみFalseを返す
print(a,b,c)
True True False
・dict関数
dict関数は引数をもとにディクショナリを生成する関数です。
a=dict(orange="オレンジ",apple="りんご") #キーワード引数でキーと値を指定する。
b=dict([["orange","オレンジ"],["apple","りんご"]]) #キーと値のリストをまとめたリストからディクショナリを作成
print(a,b)
{'orange': 'オレンジ', 'apple': 'りんご'} {'orange': 'オレンジ', 'apple': 'りんご'}
・float関数
float関数は引数をもとに浮動小数点数を生成する関数です。
a=float("0.3")
b=float(3)
print(a+b)
3.3
・int関数
int関数は引数をもとに整数を生成する関数です。
a=int("4")
b=int(3.3) #小数は切り捨てられる
print(a,b)
4 3
・len関数
len関数は引数の長さを返す関数です。
text="aaa"
print(len(text)) #引数が文字列の場合は文字数を返す
contena = [4,3,4,5]
print(len(contena)) #引数がコンテナの場合は要素の数を返す#引数がコンテナの場合は要素の数を返す@
3
4
・list関数
list関数は引数をもとにリストを生成する関数です。
print(list()) #空のリストを生成
contena = {4,5,6}
contena = list(contena) #他のコンテナからリストを生成することができます。
print(contena)
[]
[4,5,6]
・max関数
max関数は引数の中で最大の値を返す関数です。
val = max(3,4,5)
print(val)
val = max(3.1,3.2)
print(val)
5
3.2
・min関数
min関数は引数の中で最小の値を返す関数です。
val = min(3,4,5)
print(val)
val = min(3.1,3.2)
print(val)
3
3.1
・pow関数
pow関数は第一引数を底、第二引数を指数として計算して返す関数です。
val1 = 3.3 ** 2.1
val2 = pow(3.3,2.1) #演算子**と同じ機能を持っている
print(val1,val2)
12.270980719791746 12.270980719791746
・range関数
range関数は引数をもとにイテラブルを生成する関数です。
#for文のinの後ろに書けるものをイテラブルといいます
print(range(4)) #イテラブルを出力しても内容はわからない
print(list(range(4))) #イテラブルをリストへ変換するして確認する#イテラブルをリストへ変換するして確認する
range(0, 4)
[0, 1, 2, 3]
上のように、range関数は0から引数-1の値を順番に並べたイテラブルを生成します。
・round関数
round関数は引数を丸めた値にして返す関数です。
pi = 3.1419
pi = round(pi)
val = 1.414
val = round(val,2) #第二引数で小数第何位で丸めるのかを指定する
print(pi,val)
3 1.41
・set関数
set関数は引数をもとにセットを生成する関数です。
print(set()) #空のセットを生成
contena = [4,4,5,5]
contena = set(contena) #他のコンテナからセットを生成することができます。
print(contena)
set()
{4, 5}
・str関数
str関数は引数をもとに文字列を生成する関数です。
val = str(3.5) #float型を文字列に変換
print(val)
val = str(5) #int型を文字列に変換
print(val)
val = str([3,4,5]) #リストを文字列に変換
print(val)
3.5
5
[3, 4, 5]
・sum関数
sum関数は引数のイテラブルの数値を合計して返す関数です。
contena = [1,2,3,4]
print(sum(contena))
contena = {3,4,5}
print(sum(contena))
10
12
・tuple関数
tuple関数は、引数を元にタプルを生成する関数です。
print(tuple()) #空のタプルを生成
contena = [4,4,5,5]
contena = tuple(contena) #他のコンテナからタプルを生成することができます。
print(contena)
()
(4, 4, 5, 5)
・type関数
type関数は、引数のクラス(データ型)を判別する関数です。
print(type("str"))
print(type(1))
print(type(1.1))
print(type([0,1]))
<class 'str'>
<class 'int'>
<class 'float'>
<class 'list'>
組み込み型のメソッド
Pythonであらかじめ用意されているオブジェクトを組み込み型といいます。int型、float型、str型などが組み込み型になります。
組み込み型にはメソッドが存在し、組み込み型のインスタンスから呼び出すことができます。
#組み込み型の例、リスト
list = [1,2] #リストも組み込み型
list. append(3) #リストに追加するappendは組み込み型リストのメソッド
print(list)
[1, 2, 3]
#組み込み型の例、文字列
text = "{}さん、おはようございます" #文字列はstr型という組み込み型
text = text.format("チャーリー") #str型のメソッドformat
print(text)
チャーリーさん、おはようございます
最後に
この記事では、Pythonでの、組み込み関数、組み込み型について解説しました。
もっとPythonを学びたい!という方はこちらの記事でPythonの基本的な構文を学習することが出来ますのでぜひ立ち寄ってみてください!